図書館 アクティブラーニングコモンズ(交流の床1階)にあります(閲覧は学内者限定です)。
「方丈記コレクション(2)栖(すみか)へのこだわり」
本学図書館に第7番目のコレクションとして「方丈記コレクション」が昨年3月設けられました。「方丈記とその注釈書の近世写本・版本」計38点から成っています。今回は5月展示「(1)日本最古の災害文学」に次ぐ、そのお披露目展示の第二弾です。栖(すみか)へのこだわりに関する部分を中心に開き見ようと思います。
【新発見史料 京都高等女学校・京都裁縫女学校『校友会報』、完全復刻しました!】
『校友会報』とは、1910(明治43)年5月、私立京都高等女学校内に設立された「校友会」が、1911年から1922年にかけて、年に1冊ずつ発行していた雑誌(記念誌)のことです。新発見史料は10冊、それらを完全復刻しました。各号には、表紙、口絵、教職員による論説、100年前の女学生たちが書きしるした和歌、日々の随想、校友会学芸部・運動部の記録、運動会、学芸会、卒業式、同窓会記事、一年間の学校行事を詳細に記載した雑報、そして巻末には文中女学校、私立京都高等女学校、私立京都裁縫女学校の卒業生の氏名と住所、改姓や死没に関する情報が期生別・専攻別に記載されています。女学校の歴史を知る史料として、ぜひ手に取ってご覧ください。
「方丈記コレクション(1)日本最古の災害文学」
本学図書館に第7番目のコレクションとして「方丈記コレクション」が昨年3月設けられました。「方丈記とその注釈書の近世写本・版本」計38点から成っています。『方丈記』は前半部に、鴨長明の体験した災害の数々を生き生きと描写しています。「五大災厄」と称される、人災を含む五つの災害、安元の大火・治承の辻風・福原遷都・養和の飢餓・元暦の大地震です。以降、災害などがある度に『方丈記』が読み返されてきました。5月の展示では、日本人の災害観の原点に位置するとも言われる五大災厄の記事を中心に、開き見てみることにしましょう。
「九條武子の春夏秋冬―歌と画と―」
京都女子学園の創設に尽力された九條武子夫人(明治20〔1887〕~昭和3〔1928〕年)は、西本願寺第二十一代門主明如上人大谷光尊の二女として生まれました。仏教婦人会を率い、女子教育の発展に尽力された一方、佐佐木信綱に師事した歌人としても知られ、多くの歌を残しています。移り変わる春夏秋冬を通して詠まれた名歌を、美しい直筆の短冊や色紙とともにご鑑賞ください。解説のパンフレットもぜひ併せてご覧ください。
「鎌倉殿の時代」
今回は、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだ展示です。平清盛が生まれた元永元年(1118)から、ドラマの主人公・北条義時が承久の乱を経て死去する元仁元年(1224)のおよそ百年間を「鎌倉殿の時代」とし、関連する資料を展示しています。解説のパンフレットも併せてご覧ください。
「令和3年度新収蔵書展」
今回は令和3年度に新たに本学図書館に収蔵されることとなった貴重書類の中から、多彩な分野に亘る5点を展示します。解説のパンフレットも併せてご覧ください。
「ビアズリーと『サロメ』 Beardsley and Salomé」
京都女子大学図書館は、イギリスの画家であり、作家でもあるオーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley,1872~1898)の貴重資料を多数所有しています。今回はその中から、ビアズリーがオスカー・ワイルドの悲劇『サロメ』(原題Salomé、1896)のために描いた挿絵を集めて展示しています。ビアズリーを世界的に有名にし、日本の美術・文学・演劇界等にも幅広い影響を与えた挿絵の数々をぜひご覧ください。解説のパンフレットも併せてご覧ください。
「透明人間あらわる!!」
今回は透明人間にまつわる貴重書の数々を展示しています。透明になれる道具として有名なものに、ドラえもんのとうめいマントがありますね。実は日本では既に平安時代、「隠れ蓑」を着ると透明人間になれると考えられていたことが伺える説話や和歌が残っています。平安時代から現代に至まで、図書館が所蔵する貴重書の中に見える透明人間をお楽しみください。解説のパンフレットも併せてご覧ください。
「星合ふ夜―貴重書にみる七夕の伝承―」
今回は七夕にまつわる貴重書の数々を展示しています。中でも、『菓子模様』は菓子の図案を描いたかわいらしい資料で、甘いもの好きな方にぜひ見ていただきたい一冊です。また今回は、大学院授業「中世文学演習ⅡA」における取り組みの成果として展示しています。院生さんによるカラフルな飾りつけも見所です。資料を解説したパンフレットには、プレイボーイな彦星にしっかり者の織姫、そして京都女子学園マスコットキャラクター“ふじのちゃん”の楽しい会話も載っています。ぜひ併せてご覧ください。
「貴重書の女たち(1)」
今回は図書館が所蔵する貴重書の中から、様々な女性が登場する資料を取り上げています。色鮮やかな絵巻や貴重な書簡など盛りだくさんです。資料の背景を解説したパンフレットも必見です。ぜひ併せてご覧ください。
「Dior-高級ブランドへの道」
今回は昨年秋に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展で好評だったディオールのデザイン画をいくつかご紹介します。女性や樹木を描いた水彩画、ウエストの細い女性が豪華なドレスをまとっているデッサン画、生地やタグの見本が付けられているディオール社のライセンス仕様書など貴重な資料を展示しています。ディオールに関する図書も展示していますのでぜひ併せてご覧ください。
京都女子大学創基百周年記念シリーズ
「わたしの方こそ『至宝』よ!!! -錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱Ⅲ- 」
前回・前々回展示の「わたしこそ『至宝』よ!」「わたしの方が『至宝』よ!!」に続く、「錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱」の第三弾です。
2020(令和2)年11月16日~12月4日に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展に惜しくも出陳されなかったものの、それらに匹敵する本学図書館の「至宝」を、今回もいくつかご紹介します。
中でも、ビアズリー画「大型クリスマスカード」と『秋篠月清集』は、錦華殿展観開催時、来場者に進呈されていた展観図録のコラムに掲載されるも展示には至らなかった未出陳の至宝になります。展観図録も展示していますので、解説者の思いがあふれる解説文と併せてご鑑賞ください。
京都女子大学創基百周年記念シリーズ
「わたしの方が『至宝』よ!! -錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱Ⅱ- 」
前回展示の「わたしこそ『至宝』よ!」に続く、「錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱」の第二弾です。
2020(令和2)年11月16日~12月4日に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展に惜しくも出陳されなかった本学図書館の「至宝」を、今回もいくつかご紹介します。中でも、12世紀前半頃写の『萬葉集』の断簡と『古万葉切』の2点は、時代によってその姿が異なる万葉集の貴重な資料です。
錦華殿の展観では、『萬葉集』の寛永版本と、室町後期の『かながき萬葉集』を展示しました。