館内 資料展示コーナー


 

図書館 アクティブラーニングコモンズ(交流の床1階)にあります(閲覧は学内者限定です)。

2023/8/7 8月の展示資料

「方丈記コレクション(2)栖(すみか)へのこだわり」

本学図書館に第7番目のコレクションとして「方丈記コレクション」が昨年3月設けられました。「方丈記とその注釈書の近世写本・版本」計38点から成っています。今回は5月展示「(1)日本最古の災害文学」に次ぐ、そのお披露目展示の第二弾です。栖(すみか)へのこだわりに関する部分を中心に開き見ようと思います。

請求記号
914.42/A6 008510511
書誌事項
袋綴1冊 縦26.2㎝×横19.8㎝ 慶安5年(1652)写
概要
広本系のうち古本系統に属する写本。奥書「慶安五季辰八月吉辰書之〈文政七年申十一月以扶桑拾葉写本校〉」。展示箇所は末尾部分で、上引奥書や、名古屋本に特徴的な傍記「八十四代順徳院」が見える。
請求記号
914.42/A6 008510508
書誌事項
袋綴1冊 縦27.7㎝×横20.2㎝ 江戸前期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。前遊紙表に陽刻朱長方印「岡田眞/之蔵書」。展示箇所には、祖母の家を出て庵を結んだことなどを述べている。
請求記号
914.42/A6 008510502
書誌事項
袋綴1冊 縦26.9㎝×横19.1㎝ 宝暦5年(1755)写
概要
後表紙見返しに「宝暦五乙亥年八月下旬写之」「文政五年壬午秋八月求之 水野[陰刻朱正方印篤誠/之印]」。水野篤誠は、文化九年(1812)に神村正鄰『己卯雑識』を書写した人物。展示箇所は、末尾部分。右半分に、「念仏」に対して「あみた仏イ」、「月かけは」歌に対して「イ无」(「无」=「無」)、とイ本注記が見られる。左の後表紙見返しには上引奥書が見える。
請求記号
914.42/A6 008510507
書誌事項
大和綴1冊 縦24.8㎝×横17.3㎝ 江戸後期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。前表紙見返しに朱書「此本者/依/円台院宮御命中嶋勝称が/写せし也」。中嶋(島)勝称(かつな 1789~1855)は、歌人。展示箇所は、冒頭部分。本文冒頭一丁が欠失していて、「しらすかりのやとり誰かために…」から始まっている。
請求記号
914.42/A6 008510505
書誌事項
袋綴1冊 縦28.4㎝×横20.3㎝ 元治元年(1864)写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。ただし、純粋な流布本系本文というわけではなく、古本系本文がかなり混入したものとなっている。展示箇所は、日野の方丈の庵での生活を描いた部分。
請求記号
914.42/A6 008510516
書誌事項
袋綴1冊 縦27.9㎝×横18.5㎝ 江戸前期刊
概要
広本系のうち流布本系統に属する版本。正保4年(1647)に刊行された正保版本の後刷本。展示箇所は、「より妻子なけれは。…」(右半分1行目)~「…をかくして。南に仮の日がくし」(左半分9行目)。50歳になって出家し、大原にこもったこと、5年ほど後に日野に移って方丈の庵を結んだこと、その庵を移設しやすい簡略な造りとしたこと、などを記している。
請求記号
914.42/A6 008510515
書誌事項
袋綴1冊 縦25.1㎝×横18.3㎝ 江戸前期刊
概要
広本系のうち流布本系統に属する版本。刊記「京師書林 勝村治右衛門」。正保4(1647)年に刊行された正保版本の後刷本。
請求記号
914.42/A6 008510503
書誌事項
袋綴1冊 縦23.3㎝×横16.1㎝ 文政12年(1831)写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。本文末尾に「正保〈丁/亥〉孟春仲旬/二條通玉屋町村上平楽寺開板」とあるが、それは、正保4年(1647)に刊行された正保版本の刊記であって、本写本は、同版本の写しと見られる。展示箇所左半分5行目の「日野山」に対しても「城州宇治郡木幡山の東北にあたれり」と注されている。
請求記号
914.42/A6 008510494
書誌事項
袋綴1冊 縦27.3㎝×横20.0㎝ 江戸初期写
概要
略本系のうち長享本の系統に属する写本。新日本古典文学大系39『方丈記 徒然草』(岩波書店、平成元年)に、「故若林正治氏蔵本」として翻刻が掲載されている。もとは吉沢義則博士の所蔵で(末尾に同博士のメモあり)、その後、若林氏の手に移り、やがて本学図書館に入ったようである。
請求記号
N914.42/N73/1,2 008319303・008319304
書誌事項
袋綴2冊 縦27.2㎝×横19.4㎝ 江戸後期写
概要
二木宜春(にきよしはる)による『方丈記』注釈書。「出典・類以語句用例については、先行の諸注をうけて発展させ、文意・句意・語意等を、全文との関係に留意して解説する態度を示している」(『日本古典文学大辞典』)などと、高評価を受けるが、刊行されたことなく、写本で伝わる。
請求記号
914.42/A6 008510527・008510528
書誌事項
袋綴7冊 縦27.2㎝×横19.5㎝ 延宝3年(1675)刊
概要
『方丈記』の注釈書。大和田気球著。仏教的立場からの付注がなされている。展示箇所の右半分は、方丈の庵と長明を描いた挿絵。
請求記号
914.42/A6 008510519~008510521
書誌事項
袋綴3冊 縦26.2㎝×横17.6㎝ 元禄7年(1694)刊
概要
『方丈記』の注釈書。展示箇所は、上冊の冒頭、下冊の末尾(刊記が見える)、中冊の地震の場面(左半分の「殊なる変をなさす」の右脇に「地はかやうなるおひたゝしき害は/なさぬとなり」と注している)。

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2023/6/21 6月の展示資料

【新発見史料 京都高等女学校・京都裁縫女学校『校友会報』、完全復刻しました!】

『校友会報』とは、1910(明治43)年5月、私立京都高等女学校内に設立された「校友会」が、1911年から1922年にかけて、年に1冊ずつ発行していた雑誌(記念誌)のことです。新発見史料は10冊、それらを完全復刻しました。各号には、表紙、口絵、教職員による論説、100年前の女学生たちが書きしるした和歌、日々の随想、校友会学芸部・運動部の記録、運動会、学芸会、卒業式、同窓会記事、一年間の学校行事を詳細に記載した雑報、そして巻末には文中女学校、私立京都高等女学校、私立京都裁縫女学校の卒業生の氏名と住所、改姓や死没に関する情報が期生別・専攻別に記載されています。女学校の歴史を知る史料として、ぜひ手に取ってご覧ください。

請求記号
377.305/Sa28/1 122800310
書誌事項
表紙:藤棚 彩色 66, 12p, 図版 [2] 枚 : 肖像 ; 21cm
概要
『交友会報』記念号第1号(1911年5月28日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/2 122800311
書誌事項
表紙:藤棚 彩色なし 46, 12p, 図版 [1] 枚 : 肖像 ; 21cm
概要
『交友会報』第2号(1912年7月1日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/3 122800212
書誌事項
表紙:校友会名あり 無地 74p, 図版 [2] 枚 : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『会報』第3号(1913年7月6日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/4 122800313
書誌事項
表紙:秋の花(野菊か) 彩色 127p, 図版 [3] 枚 : 挿図, 肖像 ; 21cm 
概要
『交友会報』第4号(1914年11月1日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.308/Sa28/5 122800314
書誌事項
30p : 挿図 ; 21cm
概要
原本を欠くため「代替版」を作成
請求記号
377.305/Sa28/6 122800315
書誌事項
表紙:梅の花 三角印にキの署名 113p, 図版 [1] 枚 : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『交友会報』第6号(1916年3月4日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/7 122800316
書誌事項
表紙:春の花(花ニラか) 彩色 86, 24p, 図版 [2] 枚 : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『交友会報』第7号(1917年2月11日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/8 122800317
書誌事項
表紙:松 67p, 図版 [2] p : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『交友会報』第8号(1918年3月25日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/9 122800318
書誌事項
表紙:羊飼い絵柄の植木鉢と小鳥 77p, 図版 [2] p : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『交友会報』第9号(1919年3月25日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 田淵只一
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/10 122800319
書誌事項
表紙:兎と鳳凰 164, 21p, 図版 [8] p : 肖像, 挿図 ; 21cm
概要
『校友會雑誌』記念号第10号(1920年10月20日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 原俊雄
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/11 122800320
書誌事項
表紙:裸の男児と鳥 101p, 図版 [2] p : 肖像 ; 21cm
概要
『交友会報』第11号(1922年3月25日発行)の復刻
編輯兼発行者 私立京都高等女学校内 近藤眞將
 発行所    私立京都高等女学校  校友会
請求記号
377.305/Sa28/B 122800321
書誌事項
99p,挿図;21㎝

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2023/6/1 5月の展示資料

「方丈記コレクション(1)日本最古の災害文学」

本学図書館に第7番目のコレクションとして「方丈記コレクション」が昨年3月設けられました。「方丈記とその注釈書の近世写本・版本」計38点から成っています。『方丈記』は前半部に、鴨長明の体験した災害の数々を生き生きと描写しています。「五大災厄」と称される、人災を含む五つの災害、安元の大火・治承の辻風・福原遷都・養和の飢餓・元暦の大地震です。以降、災害などがある度に『方丈記』が読み返されてきました。5月の展示では、日本人の災害観の原点に位置するとも言われる五大災厄の記事を中心に、開き見てみることにしましょう。

請求記号
914.42/A66 0085104957
書誌事項
列帖装1冊 縦27.3㎝×横20.0㎝ 元和3年(1617)写
概要
広本系のうち古本系統に属する写本。奥書「于時元和三暦巳仲秋吉辰 桑門老拙八十歳/書之」。展示箇所は、有名な冒頭部分。「行川のなかれはたえすして、しかも本の水にあ/らす、・・・」と見える。
請求記号
914.42/A6 0085105066
書誌事項
袋綴1冊 縦26.8㎝×横18.3㎝ 江戸中期写
概要
広本系のうち古本系統に属する写本。基本的には古本系統でありながら、流布本系統の特徴も顕著に見られる。展示箇所は、元暦の大地震について記述した部分。
請求記号
KN914/42/Ka41 0002700573
書誌事項
袋綴1冊 縦27.0㎝×横19.3㎝ 江戸前期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。本写本は、寛永の三筆の一人である松花堂昭乗の高弟で、能筆家として知られた藤田友閑の真筆か。展示箇所は元暦の大地震について記述した部分。
請求記号
KN914/42/Ka41 0002702355
書誌事項
巻子装1軸 縦8.3㎝×横1020㎝ 江戸前期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。形態面で注目される伝本。「加茂長明方丈記「鴨長明小巻物」と墨書きされた小さな桐箱に納められている。
請求記号
914.42/A6 0085104973
書誌事項
袋綴1冊 縦24.8㎝×横17.0㎝ 柳亭種彦自筆校合本
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。元表紙左下に朱書「柳亭種彦校本」、現表紙左上貼付題簽に墨書「柳亭種彦自筆校合本」。展示箇所は、養和の飢餓と元暦の大地震を描いた部分。
請求記号
914.42/A6 0085105040
書誌事項
袋綴1冊 縦23.3㎝×横16.6㎝ 江戸後期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。詳細不明であるが、大津にある三井寺(園城寺)の記録というべき『長等記』なる書の紙背に、『方丈記』を書写している。展示箇所の大半は、元暦の大地震について記述。
請求記号
914.42/A6 0085104949
書誌事項
袋綴1冊 縦27.3㎝×横20.0㎝ 江戸初期写
概要
略本系のうち長享本の系統に属する写本。新日本古典文学大系39『方丈記徒然草』(岩波書店、平成元年)に、「故若林正治氏蔵本」として翻刻が掲載されている。
請求記号
914.42/A6 0085105295
書誌事項
袋綴1冊 縦26.9㎝×横20.0㎝ 江戸前期刊
概要
広本系のうち流布本系統に属する本文を持った版本で、刊行後に広く普及した。無刊記。展示箇所は、治承の辻風と福原遷都の場面。
請求記号
914.42/A6 0085105120
書誌事項
袋綴1冊 縦26.0㎝×横17.6㎝ 明暦4年(1658)刊
概要
『方丈記』の注釈書として、『方丈記訵説』とともに最初のもの。北村季吟に和歌や俳諧を学んだ山岡元隣の著作。『首書方丈記』などとも。展示箇所に見える『方丈記』本文は福原遷都について記した部分、その上の頭注の方はそれとずれて、福原遷都記事の前に載る治承の辻風についての記述に関するもの。
請求記号
914.42/A6 0085105090
書誌事項
袋綴合1冊 縦24.1㎝×横16.4㎝ 江戸前期写
概要
広本系のうち流布本系統に属する写本。正保版本『方丈記』のほぼ忠実な写しとなっている。長明の歌論書『無名抄』の別筆写本を合綴する。展示箇所は、餓死者が相次いだ養和の飢饉について記した部分。
請求記号
914.42/A6 0085105180
書誌事項
袋綴1冊 縦27.8㎝×横20.0㎝ 明暦4年(1658)刊
概要
『方丈記』の注釈書。大和田気求著。仏教的立場からの付注がなされている。刊記「明暦四年戊戌正月上旬/大和田九左衛門板行」。展示箇所の右半分は、元暦の大地震を描いた挿絵。
請求記号
914.42/A6 0085105317・0085105325
書誌事項
袋綴2冊 縦26.2㎝×横19.1㎝ 享保4年(1719)刊
概要
『方丈記』の注釈書。槇島昭武著。諸注釈の集成的位置に立つもの。展示箇所は、第1冊の冒頭「鴨」の解説と第2冊の末尾刊記が掲載されている部分。

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2023/2/3 1月~4月の展示資料

「九條武子の春夏秋冬―歌と画と―」

京都女子学園の創設に尽力された九條武子夫人(明治20〔1887〕~昭和3〔1928〕年)は、西本願寺第二十一代門主明如上人大谷光尊の二女として生まれました。仏教婦人会を率い、女子教育の発展に尽力された一方、佐佐木信綱に師事した歌人としても知られ、多くの歌を残しています。移り変わる春夏秋冬を通して詠まれた名歌を、美しい直筆の短冊や色紙とともにご鑑賞ください。解説のパンフレットもぜひ併せてご覧ください。

請求記号
091/Ku26
書誌事項
短冊一葉 縦36.0㎝×横6.0㎝ 墨書 制作年不明
概要
「山さくらいま狂乱のまひをまふ/うつきなかはの山荘のよひ」(大正九年六月初版発行の歌集『金鈴』に収録)
請求記号
091/Ku26
書誌事項
短冊一葉 縦36.2㎝×横6.0㎝ 墨書 制作年不明
概要
「かさとちてみあくる山のもみち葉は/いまのしくれやそめつくしけむ」
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
短冊一葉 縦36.1㎝×横6.0㎝ 墨書 制作年不明
概要
「ゆきの花かれ木にさきてひと色の/ましろき庭に照る日まはゆし」
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
色紙一葉 縦26.7㎝×横35.5㎝ 墨書 一九二六年
概要
「あかき玉/とる子も/なくて/ほゝつきは/ことしの/秋に/すてられて/あり」(歿後、昭和四年十二月に刊行された歌集『白孔雀』所収)額入り。
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
色紙一葉 巻子装一軸 本紙縦20.7㎝×横18.1㎝ 墨書 制作年不明
概要
「白百合/を/二月の部屋に/いけたれは/遠方人に/あふ心地する」(歌集『薫染』所収)
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
色紙一葉 巻子装一軸 本紙縦21.0㎝×横18.1㎝ 墨書 制作年不明
概要
「こゝにきて/はつ秋かせの/ふくまゝに/うすき/もみちも/かなしき/ものを」
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
色紙一葉 布張り 縦25.5㎝×横24.0㎝ 墨書 制作年不明
概要
「ねられねば/むしの聲なと/きゝわけて/なにとし/なくも/かなしき/夜なり」(歌集『金鈴』所収)
請求記号
911.1351/Ku26/Ki1
書誌事項
折本一帖 縦28.6㎝×横9.0㎝ 墨書 書写年代不明
概要
青磁色に白雲の文様のある絹地で厚紙を覆った表紙・裏表紙が付けられた折本仕立て。『古今和歌集』から四季の歌二十八首が、歌書・作者名などは省かれ、歌のみ散らし書きされている。
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
二葉 縦20.9㎝×横15.5㎝ 撮影場所・撮影年不明
概要
二葉とも、台付き、帙入り。
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
縦14.5㎝×横20.8㎝ 撮影年不明
概要
画幅を挟んで画の師である村上松園と向かい合わせの、稽古中の様子を写したもの。
請求記号
911.138
書誌事項
上製本一冊 箱入り 縦18㎝×横11.2㎝ 大正九年六月竹柏会初版本 装幀者不明
概要
短歌結社東京竹柏会より「心之華叢書」の一冊として刊行。絹張りのクロスには、牡丹が色刷り総模様で描かれている。
請求記号
911.138
書誌事項
上製本一冊 縦17.8㎝×横11.3㎝ 大正九年七月竹柏会 装幀:杉浦非水
概要
特製上製本。茶色の革クロスに金の箔押しで釣鐘草に孔雀の画。
請求記号
911.168
書誌事項
上製本一冊 縦18.7㎝×横12.5㎝ 昭和三年十一月実業之日本社初版本 装幀:平福百穂
概要
昭和三年二月七日の著者の逝去を受けて刊行された。装幀は日本画家でアララギ派の歌人でもあった平福百穂。
請求記号
091/Ku26/Ki1
書誌事項
上製本一冊 箱入り 縦18.5㎝×横12.0㎝ 昭和四年十二月太白社初版本 編纂:吉井勇 装幀:木村荘八
概要
吉井勇が編纂し、装幀に木村荘八が描く白孔雀が配された、武子没後三回忌記念出版の歌集。
請求記号
914/6
書誌事項
上製本一冊 箱入り 縦18.7㎝×横12.3㎝ 昭和二年七月実業之日本社初版本 装幀:九條武子
概要
逝去の前年に発行された随筆集。複数の文集と歌集が配列され、その合間に写真が挿入されているほか、戯曲「洛北の秋」も収録。

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2022/7/25 7・8月の展示資料

「鎌倉殿の時代」

今回は、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだ展示です。平清盛が生まれた元永元年(1118)から、ドラマの主人公・北条義時が承久の乱を経て死去する元仁元年(1224)のおよそ百年間を「鎌倉殿の時代」とし、関連する資料を展示しています。解説のパンフレットも併せてご覧ください。

請求記号
913.434/H51/1~12
書誌事項
袋綴刊本12冊 縦28.7㎝×横19.9㎝ 天和2年(1682)刊(寛文12年版覆刻)
概要
平清盛が福原(現神戸市)へ遷都した後、福原では様々な怪異現象があったと『平家物語』は記している。その中の一つに、ある朝、清盛が寝所から出ると、庭に骸骨が満ちており、やがて一つの大きな骸骨となって清盛をにらんできたというものがある。展示箇所はその場面の挿絵。
請求記号
721.8/U96
書誌事項
3枚続大判錦絵 縦35㎝×横76㎝ 江戸後期刊 歌川(安藤)広重画
概要
歌川(安藤)広重が江戸時代後期に画いた多色刷りの浮世絵。歌舞伎役者のように迫力のある清盛がにらむ先には、庭の美しい雪景色…に隠れたたくさんの骸骨。景色の中に隠れた骸骨を探しながら見るのが楽しい作品。
請求記号
KN914.42/Ka41
書誌事項
巻子装袖珍写本1軸 紙高8.3㎝×全長約1020㎝ 江戸前期頃写
概要
『平家物語』との関係が古くから検討されている『方丈記』の前半において、鴨長明は、もの心ついてから四十余歳までの間に見た「世の不思議」いわゆる五大厄災について、大飢饉や大地震、大火などの自然災害と並べて、福原への遷都を挙げている。本資料は、巻き取って巻子本の形にすると手のひらにおさまるほどの大きさ。
請求記号
KN911.1357/Se75
書誌事項
列帖装写本1帖 縦22.5㎝×横15.9㎝ 万治元年(1658) 里村玄陳写
概要
展示しているのは、上記『方丈記』を記した鴨長明の和歌が載っている箇所。
請求記号
022.23/E11
書誌事項
獣皮紙1枚 縦43.5㎝×横29.0㎝+背表紙残片3 イタリア 11世紀後半~12世紀前半写
概要
「鎌倉殿の時代」、1150年頃にイタリアで作成された説教集の表紙に用いられていた獣皮紙。イングランドの著名な著作家ベーダの『説教集』の第28説教に、著者の解釈や展開を加味した説教案が、ラテン語で書かれている。
請求記号
KN829.89/My
書誌事項
桝形粘葉装存1帖 縦18.1×横16.3㎝ 保安3年(1122)写
概要
『梵字形音義』という作品を、保安3年(1122)に、頼勢という人物が写したもの。保安3年は、清盛生誕後の4年後、義朝誕生の前年。
請求記号
KN829.89/B64
書誌事項
桝形粘葉装1帖 縦17.1㎝×横16.3㎝ 平安後末期写
概要
平安後期から末期に書写された資料。展示しているのは、妊婦の安産を祈る「易産陀羅尼」を載せた箇所。中山忠親『山槐記』には、清盛の娘の中宮徳子が、安徳天皇を出産するのに備えて「易産多(陀)羅尼」が用いられた記述が見える。
請求記号
186.1/F74
書誌事項
桝形粘葉装1帖 縦17.3㎝×横15.7㎝ 仁安4年(1169)写
概要
餓鬼道に堕ちて飢餓に苦しむ亡者に飲食物を施す「施餓鬼」の作法などを説いた唐・不空訳の経典を、仁安4年(1169)に日本で写したもの。
請求記号
KN186.5/H95
書誌事項
粘葉装1帖 縦31.7㎝×横21.5㎝ 建長6年(1254)写
概要
仏教音楽である声明の楽譜を、法会で唱えられる順に編纂したもので、建長6年(1254)写に醍醐寺僧の玄慶が写したもの。

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2022/3/28 3・4月の展示資料

「令和3年度新収蔵書展」

今回は令和3年度に新たに本学図書館に収蔵されることとなった貴重書類の中から、多彩な分野に亘る5点を展示します。解説のパンフレットも併せてご覧ください。

請求記号
913.8/Th6
書誌事項
袋綴刊本1冊 縦18.3cm×横12.5cm 明治18年(1885)刊
概要
擬人化した鼠の婚礼の次第を、木版多色刷の挿絵と文章で描いた冊子。同時に展示している『The mouse's wedding』のちりめん本に対して、特殊な加工を施していない平紙本の英語版。
請求記号
913.8/J24/6
書誌事項
大和綴刊本1冊 縦15.2cm×横10.3cm 明治21年(1888)刊再版本
概要
擬人化した鼠の婚礼の次第を、木版多色刷の挿絵と文章で描いた冊子。ちりめん本英語版。ちりめん本とは和紙を縮緬(ちりめん)状に加工したもので、明治中期以降、外国人の日本土産として人気を博した。展示資料は日本昔噺シリーズの第6号。
請求記号
768.5/Ko14
書誌事項
袋綴写本1冊 縦27.0cm×横14.0cm 天保5年(1834写)
概要
天保5年(1834)に「青笹村」(現岩手県遠野市青笹町)にて書写されたとみられる奥浄瑠璃本。
請求記号
798/N97
書誌事項
肉筆彩色1枚 縦35.0cm×横48.7cm 江戸後期写
概要
能の曲を双六に仕立てたもので、全38マス。各マスには数字と曲名が書かれ、それぞれの演目に関連した絵も描かれている。
請求記号
596.3/H84
書誌事項
巻子装写本1軸 縦22.4cm×全長1260cm 江戸後期写
概要
庖丁式(式庖丁ともいう)の鯉の切形図を記した料理書。庖丁式とは、庖丁人が参会者の前で料理の型を披露する儀式のことで、年頭や慶事等に際して行われる。本書は外題・内題なし。「四季鯉」、「元服之鯉」、「蓬莱之鯉」などの42種類の切形図及び鯉の部分名称図の計43図を載せる。
請求記号
183.3/My/5,8
書誌事項
巻子装刊本存2軸 巻5:縦27.0cm×全長約850cm 巻8:縦27.0cm×全長約890cm 康安元年(1361)刊
概要
康安元年(1361)に、旧播磨国の東端付近(現神戸市北区淡河(おうご)神影(みかげ))に今もある古刹・岩嶺山石峯寺(しゃくぶじ)にて、春日版の妙法蓮華経(法華経)を覆刻したもの。妙法蓮華経全八巻のうち、巻五・巻八のみ存。

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2021/11/30 11・12月の展示資料

「ビアズリーと『サロメ』 Beardsley and Salomé

京都女子大学図書館は、イギリスの画家であり、作家でもあるオーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley,1872~1898)の貴重資料を多数所有しています。今回はその中から、ビアズリーがオスカー・ワイルドの悲劇『サロメ』(原題Salomé、1896)のために描いた挿絵を集めて展示しています。ビアズリーを世界的に有名にし、日本の美術・文学・演劇界等にも幅広い影響を与えた挿絵の数々をぜひご覧ください。解説のパンフレットも併せてご覧ください。

請求記号
090/J71/A12
書誌事項
1904年刊
概要
作家としても活躍したビアズリーの著作集。この1904年版では『サロメ』の挿絵の表紙絵が金箔押しで再現されている。
請求記号
090/J71/A11
書誌事項
ビアズリー挿絵 1894年刊
概要
オスカー・ワイルドによる悲劇『サロメ』の英語での初版(500部限定版)。原作は仏語で執筆され、1893年に出版されたが、ビアズリーの挿絵が脚本に初めて掲載されたのはこの英語版の方である。
請求記号
705P/St9/1
書誌事項
1893年刊 Vol 1,No 1.
概要
ビアズリーによる『サロメ』の挿絵の初出は、本学にも所蔵されているThe Studio誌上である。1893年4月に出版された同誌創刊号において新進気鋭の挿絵画家としての紹介記事が掲載され、その一環として『サロメ』の挿絵が掲載された。展示個所はThe Studio,Vol 1,No 1の19ページ、解説パンフレットにはオーブリー・ビアズリー「オスカー・ワイルド氏の「サロメ」の挿絵」と表記。
請求記号
090/J71/A11
書誌事項
1920年刊?
概要
オスカー・ワイルドによる悲劇『サロメ』の挿絵17作が収録されている。本展覧会ではその内以下の15作を展示する。
1 表紙のデザイン(Cover Design)
2 表題紙のデザイン(Title Page Design)
3 挿絵一覧表(List of Pictures)
4 踊り手への褒美(The Dancer’s Reward)
5 クライマックス(Climax)
6 月の中の女(The Woman in the Moon)
7 孔雀の衣装(The Peacock Skirt)
8 ヨカナーンとサロメ(Iokanaan and Salome)
9 プラトニックな嘆き(Platonic Lament)
10 ベリー・ダンス(The Stomach Dance)
11 ヘロディアス登場(Enter Herodias)
12 ヘロデ王の目(The Eye of Herod)
13 サロメの化粧I(The Toilet of Salome I)
14 サロメの化粧II(The Toilet of Salome II)
15 章末飾り(Cul de Lampe)

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2021/10/7 10月の展示資料

「透明人間あらわる!!」

今回は透明人間にまつわる貴重書の数々を展示しています。透明になれる道具として有名なものに、ドラえもんのとうめいマントがありますね。実は日本では既に平安時代、「隠れ蓑」を着ると透明人間になれると考えられていたことが伺える説話や和歌が残っています。平安時代から現代に至まで、図書館が所蔵する貴重書の中に見える透明人間をお楽しみください。解説のパンフレットも併せてご覧ください。

請求記号
KN911.1353/Sh99
書誌事項
列帖装写本1冊 縦27.5cm×横19.3cm 室町時代写(伝後花園院筆)
概要
第三勅撰和歌集。展示箇所右端に「隠れ蓑かくれ笠をもえてしかなきたりと人にしられざるべく」。
請求記号
KN911.145/Sh96
書誌事項
列帖装写本2冊 縦22.5cm×横15.9cm 万治4年(1661)里村玄陳写
概要
第十五勅撰和歌集。展示箇所は藤原光俊の歌「世を捨て人にも見えずしられねばわれこそ今はかくれみのなれ」。
請求記号
KN911.138/Sa642
書誌事項
縦17.5cm×横12.7cm 慶安元年(1648)写
概要
「三十六人集」計36冊の内の一冊。色代わり刷り模様入り料紙。蒔絵の施された黒漆塗箱入り。大名家の嫁入り本か。
請求記号
913.4/H/1-3
書誌事項
袋綴刊本3冊 縦26.4cm×横18.3cm 明暦3年(1657)刊
概要
鎌倉時代の軍記物語。鬼が隠れ蓑の所持者と考えられていたことを示す記事が見える。
請求記号
913.8/J24/1
書誌事項
大和綴刊本1冊 縦15.2cm×横10.3cm 明治19年(1886)刊
概要
長谷川武次郎発行ちりめん本。日本昔噺シリーズの第1号。ダビッド・タムソン訳。英語版。木版多色刷挿絵入り。展示箇所の挿絵の中に隠れ蓑が見える。
請求記号
388.1/C95/1
書誌事項
大和綴刊本1冊 縦15.2cm×横10.3cm 大正3年(1914)刊
概要
長谷川武次郎発行ちりめん本。西文日本昔噺シリーズの第1号。エスパダ訳。スペイン語版。木版多色刷挿絵入り。展示箇所の挿絵の中に隠れ蓑が見える。
請求記号
N184.9/Mu22/1-5
書誌事項
袋綴刊本5冊 縦25.8cm×横19.0cm 貞享3年(1686)刊
概要
無住著の鎌倉時代成立仏教説話集。天狗が僧に「隠形ノ印ノムスビヤウ」を教えた話を、展示箇所左半分に載せる。
請求記号
182.8/I17/1-6
書誌事項
袋綴刊本6冊 縦24.5cn×横18.0cm 万延元年(1860)刊
概要
第一巻の冒頭部に、2世紀に生まれた印度僧の龍樹が透明人間になった話を挿絵入りで載せる。
請求記号
933/W57
書誌事項
洋装本1冊 縦19㎝×横13㎝
概要
H.G.Wells著。SF小説の有名な古典。日本での翻訳本も多数出版されている。
請求記号
--
書誌事項
--
概要
男性1名 身長128㎝×体重41㎏ 生年出生地未詳 性格凶暴。
展示ケースの中で眠っている。

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2021/7/27 7月の展示資料

「星合ふ夜―貴重書にみる七夕の伝承―」

今回は七夕にまつわる貴重書の数々を展示しています。中でも、『菓子模様』は菓子の図案を描いたかわいらしい資料で、甘いもの好きな方にぜひ見ていただきたい一冊です。また今回は、大学院授業「中世文学演習ⅡA」における取り組みの成果として展示しています。院生さんによるカラフルな飾りつけも見所です。資料を解説したパンフレットには、プレイボーイな彦星にしっかり者の織姫、そして京都女子学園マスコットキャラクター“ふじのちゃん”の楽しい会話も載っています。ぜひ併せてご覧ください。

請求記号
N911.104/F72
書誌事項
袋綴刊本1冊 縦22.4cm×横15.7cm 天明6年(1786) 野田七兵衛・菊沖藤兵衛刊
概要
著者は不可得上生庵(真言宗の名僧亮盛(りょうせい))。和漢の様々な書物から引用をして七夕の由来を示し、七夕に関する和歌150余首などを収載する。
請求記号
090/Ta88/415 谷山文庫
書誌事項
袋綴刊本1冊 縦26.0cm×横18.4cm 貞亨2年(1685) 刊本の後刷
概要
歌合部類という、近世に刊行された歌合叢書の中の一冊。歌合部類は、冒頭に歌合目録を掲げ、平安時代から室町時代までの三十六種の歌合をほぼ年代順に収載する。七夕歌合は、文明9年(1477)7月7日に後土御門天皇によって催された歌合。展示箇所は、冒頭の「海辺七夕」題の歌。
請求記号
YK384/N 吉澤文庫
書誌事項
列帖装写本1冊 縦22.7cm×横15.8cm 南北朝~室町時代前期写か
概要
貞治5年(1366)12月22日に二条良基(にじょうよしもと)が催した歌合。朝廷の儀式や行事等を題とした百題五十番から成る。展示箇所は、十九番左「乞巧奠 七夕」題の為邦朝臣(ためくにあそん)の歌。
請求記号
588.36/Ky6/1~3
書誌事項
彩色木版 折帖3冊 縦17.8cm×横24.9cm 明治34年(1901) 藤澤文二郎刊
概要
菓子舗である京都亀屋会の菓子絵図帖。彩色で描かれた菓子絵図帖は、菓子のデザイン集であると同時に、客が和菓子を注文する際のカタログとしても用いられた。展示箇所は、羊羹の図案を収めた帖で、「天の川」、「鳥かぶと」、「花使」の図案を載せる。
請求記号
KN919.3/F68/1~2
書誌事項
巻子装写本2軸 縦30.7cm×全長42.4cm 鎌倉時代写
概要
和歌と漢詩文の朗詠するにふさわしい秀作を採録した、平安中期成立の詩歌集。展示箇所は、巻上の「七夕」の部で、詩6首と和歌3首が並んでいる。
請求記号
913.32
書誌事項
列帖装写本1冊 縦25.2cm×横17.1cm 天正19年(1591)写
概要
天正19年(1591)4月中旬に大和郡山の一晏(いちあん)法印のために連歌師の紹巴(じょうは)(1524-1602)が写したもの。展示箇所は、『伊勢物語』第82段。
請求記号
YK721/T/1,2
書誌事項
袋綴刊本2冊 縦30.7cm×横22.0cm 安永3年(1774) 遠州屋弥七刊
概要
鳥山石燕(とりやませきえん)(1713-1788)の絵を集めた色刷りの画譜。展示箇所は「織女」で、左上には織女星らしき星座のようなものが描かれている。
請求記号
913.49/H23/1,2
書誌事項
袋綴写本2冊 縦17.4cn×横23.8cm 江戸前期写 奈良絵本
概要
室町時代に成立した『蛤の草子』という御伽草子を、江戸時代前期に奈良絵本に仕立てたもの。展示箇所は、女性が機織りをする場面。
請求記号
612.22/Ko87/1-1~2-2
書誌事項
折帖4冊(耕図2冊、織図2冊) 絹本彩色 縦31.7cn×横33.1cm 乾隆17年(1752)
概要
『耕織図』は、稲作と蚕織の一年を描いた中国画。展示箇所は、牛を牽いて田を耕す光景を描いた耕第4図と、機織りをする光景を描いた織第21図。

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2021/6/23 6月の展示資料

「貴重書の女たち(1)」

今回は図書館が所蔵する貴重書の中から、様々な女性が登場する資料を取り上げています。色鮮やかな絵巻や貴重な書簡など盛りだくさんです。資料の背景を解説したパンフレットも必見です。ぜひ併せてご覧ください。

請求記号
N911.1356/ Sh33
書誌事項
江戸初期写 縦27.4cm×横18.3 cm 列帖装1冊
概要
崇徳上皇の院宣により藤原顕輔(あきすけ)が12世紀中葉に編集した、六番目の勅撰和歌集。展示箇所は、第八巻「恋下」より清少納言・和泉式部の歌の部分。
請求記号
911.168/Kj5
書誌事項
封書5通 帙入り
概要
与謝野晶子(1878~1942)が、彼女に師事していた歌人、丹羽安喜子(1892~1960)・俊彦(1886~1971)夫妻の昭和10年秋から12年初頭にかけての短歌稿に、朱で添削を書き入れ、送信したもの。
請求記号
933/R73
書誌事項
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ著 1898年刊
概要
ラファエロ前派と呼ばれる芸術グループの中心的人物であった、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~82)の代表作。
請求記号
933/R73
書誌事項
九條武子写 縦28.6cm×横9.0cm 折本1帖
概要
九條武子(1887~1928)が『古今和歌集』から、計二十八首の和歌を抜き書きしたもの。掲示箇所は、凡河内躬恒40番歌・在原業平53番歌・躬恒164番歌・よみ人しらず172番歌・173番歌で、『古今和歌集』の本文と異なっており、九條武子が意図的に改変したと思われる部分。
請求記号
210.09/I69
書誌事項
江戸後期写 縦30.4cm×全長480cm 巻子装1軸
概要
女房の装束についての複雑な有職故実を、「内侍典侍物具」図3面、「上古之小褂重様之体」図2面など、全14面の色彩画に、種々注記を添える形で、解説した書。
請求記号
911.14/J98
書誌事項
江戸初期頃写 縦32.4cm×全長590cm 巻子装1軸
概要
十二支の動物たち(十二類)が、十五夜の月を題として催した歌合の会を描く。展示箇所は十二類のうち、唯一女性として画かれ十二単をまとった巳の部分。
請求記号
188.5/Ko78
書誌事項
江戸中期写 縦32.2cm×全長430cm 巻子装写本1軸
概要
奈良県山辺郡山添村伏拝にある髪生山(法性山)神野(こうの)寺の開創縁起。

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2021/4/21 4月・5月の展示資料

「Dior-高級ブランドへの道」

今回は昨年秋に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展で好評だったディオールのデザイン画をいくつかご紹介します。女性や樹木を描いた水彩画、ウエストの細い女性が豪華なドレスをまとっているデッサン画、生地やタグの見本が付けられているディオール社のライセンス仕様書など貴重な資料を展示しています。ディオールに関する図書も展示していますのでぜひ併せてご覧ください。

請求記号
593.36/D77/1-1~5-46
書誌事項
152 枚 縦40cm×横30 cm
概要
ディオールのファッション画複製26枚を含む126枚のデザイン画集

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2021/3/5 2月・3月の展示資料

京都女子大学創基百周年記念シリーズ
「わたしの方こそ『至宝』よ!!! -錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱Ⅲ- 」

前回・前々回展示の「わたしこそ『至宝』よ!」「わたしの方が『至宝』よ!!」に続く、「錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱」の第三弾です。
2020(令和2)年11月16日~12月4日に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展に惜しくも出陳されなかったものの、それらに匹敵する本学図書館の「至宝」を、今回もいくつかご紹介します。
中でも、ビアズリー画「大型クリスマスカード」と『秋篠月清集』は、錦華殿展観開催時、来場者に進呈されていた展観図録のコラムに掲載されるも展示には至らなかった未出陳の至宝になります。展観図録も展示していますので、解説者の思いがあふれる解説文と併せてご鑑賞ください。

請求記号
798/A7
書誌事項
明治23年(1890)刊 縦72.0cm×横48.2cm 袋入り1枚
概要
女性の誕生(振り出し)から、立派な家庭を持つ(上がり)まで、明治期の女性の出世を計14マスに区画して描いた巡り双六。
請求記号
YK811.1/J
書誌事項
室町時代末期写 縦29.5cm×横21.8cm 袋綴1冊
概要
京都女子大学図書館吉澤文庫所蔵。節用集とは室町時代以降に製作されたイロハ引きの辞書のことであり、現代人の目からは誤字のように見えても、中世で通用していた語形が見られる。
請求記号
090/J71/A12
書誌事項
1896年1月刊 雑誌『サヴォイ』創刊号に附録として付けられたもの。
概要
京都女子大学図書館Jonas Family Collection所蔵。『サヴォイ』の編集にも携わったイギリスの画家・作家のビアズリーが描いた、繊細且つ端麗な母子像。
請求記号
KN911.148/F68
書誌事項
永正5年(1508)写 縦23.2cm×横16.2cm 列帖装2冊
概要
鎌倉前期の公卿・歌人である藤原良経(よしつね)による自撰家集の写本。上下二冊本で構成されているが、下巻だけでなく上巻にも奥書を有するのが特徴。
請求記号
(京都女子大学所蔵)
書誌事項
1713年刊 ジャン・ド・スール著
概要
フランスの都市リールに置かれた会計院(現在の財務省に相当)の歴史総覧にあたるもの。今回展示する初版は、当時書店でも販売されたものであることが表紙ページの印によって判明している。
請求記号
383.5/Mi96
書誌事項
享保6年(1721)写 縦18.7cm×横644.3cm 巻子本1軸
概要
平安時代から行われていた化粧法「眉作(まゆづくり)」や眉作の道具、髪の結い方等を解説した平安時代版美容メディア。
請求記号
210.48
書誌事項
寛永5年(1628)写 縦30.0cm×横286.9cm 巻子本1軸
概要
織田信長が京都・上京を焼打にした際の北野天満宮の状況を記録したもの。本年2月まで放映された大河ドラマにて活躍した面々も登場。

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2021/1/12 12月・1月の展示資料

京都女子大学創基百周年記念シリーズ
「わたしの方が『至宝』よ!! -錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱Ⅱ- 」

前回展示の「わたしこそ『至宝』よ!」に続く、「錦華殿に入れなかった貴重書たちの反乱」の第二弾です。
2020(令和2)年11月16日~12月4日に錦華殿で開催された「京女100年の至宝」展に惜しくも出陳されなかった本学図書館の「至宝」を、今回もいくつかご紹介します。中でも、12世紀前半頃写の『萬葉集』の断簡と『古万葉切』の2点は、時代によってその姿が異なる万葉集の貴重な資料です。
錦華殿の展観では、『萬葉集』の寛永版本と、室町後期の『かながき萬葉集』を展示しました。

請求記号
KN911.12/Ma48
書誌事項
掛幅1軸(元列帖装) 本紙=縦24.3cm×横14.5cm 12世紀前半頃写
概要
尼崎本萬葉集の断簡(3184~3186番歌、3186は訓を欠く)。
請求記号
911.12/Ko58
書誌事項
掛幅1軸(元粘葉装) 本紙=縦29.7cm×横24cm 室町時代後期以前写
概要
『萬葉集』巻2・106番歌から、110番題詞途中までの断簡。
請求記号
183.3/My
書誌事項
掛幅1軸 本紙=縦83.8cm×横31.0cm 絹本着色 江戸後期
概要
『法華経』観世音菩薩普門品(=『観音経』)の経文の一節と、それに対応する絵および和歌を、14の区画に載せる。
請求記号
090/F64/K-001
書誌事項
1573年ロストック刊 ダーフィト・ヒュトレーウス著
概要
京都女子大学図書館藤縄文庫所蔵。刊行年の古さだけでなく、宗教改革期のドイツにおいて、古代ギリシア・ローマ文化とのつながりがどのように意識されていたかを知る上でも貴重な書物。
請求記号
KN829.89/B64
書誌事項
桝形粘葉装1帖 縦17.1cm×横16.3cm 平安後期写
概要
東寺の塔頭寺院・宝菩提院に伝来していた蔵書(三密蔵)が流出した、そのうちの一つと考えられる。
請求記号
YW025/R
書誌事項
仮綴1冊 縦30.1cm×横21.5cm 延宝9年(1681)写
概要
京都女子大学図書館吉澤文庫所蔵。寛永の三筆の一人・松花堂昭乗が住持を務めもした石清水八幡宮の瀧本坊における、蒐集伝来した茶道具類の目録。

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